001 色
高校時代とか大学時代って今と真逆で
地味な服着てたの。地味な服着て、適当に選んで、服に着られているような感じだし、それも全然気になんないみたいな感じだった
一回自分が死んだっていう人生経験があって
精神的な死なんだけど、肉体的にもそうかな
人って追い込まれると、感情が本当になくなってくるのよ
笑うとか、泣くとか喜怒哀楽全部なくなっていくから、表情も全くなくなる
だから、「無」って感じになるんだけど、20代後半にそうなって
色々あって、ある瞬間に脳内でプツって音がして、その瞬間に、楽しいとか嬉しいとか美味しいとかすべての五感が切れちゃって、サー―っと世界が変わっていった
その瞬間は、今でも謎だけど、
すごい笑ってて、すごい泣いてた。すごい笑ってんだよ、でもすごい泣いてるんだよ
人間って、笑うときは笑うとか、泣くときは泣くとか、もらい泣きとかうれし泣きとかはあるけど、でもそれってちゃんと感情がつながってるんだけど、たぶんバグったから、笑ってるんだけど泣いてて、その瞬間に、シュッて感情が消えるみたいな
全部消去みたいになって、そこから3年くらいかけて、感情を思い出す作業をして、ようはその時って世界は失色というか、一切の色をなくしてしまったのかもしれない
だから服も当然、明るい色な
んか選ばないんだけど、世を忍ぶように生きるというか、いかに無色であるか、透明であるか
そこからだんだん感情を思い出していく中で、そもそも自分、笑うの好きじゃんとか、明るい色、好きじゃんとか、そういうのを色々思い出していく
それこそ、その自分って知らなかったんだけど、あ、本来自分はそういうの好きらしいぞっていうのに気づいて発見して許可していったって感じ
そういうのをやっていくうちに、服が変わっていって、あ、ピンク着たいなとか黄色着たいなとか、って感じかな
だから自分の人生は本当に服の色とともに変わっていってる
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